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葵祭の主役「斎王代」
◆華麗な行列 新緑に映える
御手洗川で身を清め、葵祭の無事を祈る斎王代

 京都には三大祭といわれる祭りがある。葵祭に祇園祭、時代祭ということになっている。千二百有余年の都としての歴史を誇る京都には、年間300を越す祭りがあるそうだ。三大祭は近年になって言われ始めたこと。300を越す祭りがあっても、京の都の祭りといえば、かつては「葵祭」のことだった。

 この祭、もともとは京の先住民族ともいえる賀茂氏の祭りだった。現在の上賀茂神社(賀茂別雷神社)と下鴨神社(賀茂御祖神社)という賀茂氏の神社で五穀豊穣を祈願する祭りが、平安遷都を境に、国家的な祭りへと発展していった。さわやかな新緑におう皐(さ)月のころ、藤の花で飾られた牛車(ぎっしゃ)や、輿(こし)に乗った斎王代を中心にした行列が、御所を出て下鴨神社から上賀茂神社を巡幸するこの祭り、平安の昔をそのままに、都の雅そのものを見せてくれる祭りである。

 現在、葵祭の主役は「斎王代」だが、この斎王代が主役となっての葵祭の歴史は、それほど古いものではない。長い葵祭の歴史の中で、16世紀はじめの室町期と、19世紀中ごろの幕末、太平洋戦争末期の1944(昭和19)年に祭が途切れたことがある。この戦争中から戦後にかけての中断から、53(同28)年に復活し、56(同31)年になって斎王代が登場するのである。

◆平安の都の雅再現
斎王代を先頭に華やかな女人行列(上賀茂神社)

 斎王代とは、その名称が示すとおり、斎王に代わるもの。斎王の代理なのである。斎王は「いつきのひめみこ」ともいい、「斎」は「潔斎して神に仕えること」をいう。斎王はかつて伊勢神宮や賀茂の神社に奉仕した未婚の内親王、女王のことなのである。平安の昔、賀茂祭ともいわれる葵祭が国の祭であったころ、賀茂の宮には斎王がおられ葵祭に奉仕しておられた。斎王の住まわれる所を斎院といい、賀茂の斎院は現在の京都市上京区廬山寺通大宮の西北部にあったらしいが、祭の時には出御し、勅使の行列と一条大宮で合流する習いだったという。この時の斎王の華やかな行列を見ようと、都の人々はこぞって集まったと伝えられている。

◆始まりは平安初期 嵯峨天皇 賀茂の社に斎王
腰輿の上からにこやかな表情で沿道を見つめ、下鴨神社に向かう斎王代

 始まりは平安時代の初期。810(弘仁元)年、嵯峨天皇は伊勢神宮の斎王にならって、賀茂の社にも斎王を置いた。この初代斎王、有智子内親王から鎌倉時代はじめの礼子内親王(後鳥羽院皇女)まで、約400年にわたって賀茂の斎王は続いたが、後鳥羽院と鎌倉幕府との政変=承久の乱で途絶えてしまった。以後葵祭は勅使は出るものの、斎王が復活することはなかった。

 それを昭和28年に祭の復活後、行列を華やかに盛り上げるため、葵祭行列協賛会などの努力で、斎王代を中心にした女人列を加えて今日に至っているのである。斎王代は民間の未婚の女性が選ばれることになっている。

第64代 斎王代 負野 李花さん
第64代 斎王代 負野 李花さん

 京都三大祭りの一つ葵祭(5月15日)のヒロイン第64代斎王代に会社員負野(おうの)李花さん(23)=京都市左京区=が選ばれたと15日、葵祭行列保存会(上京区)が発表した。

 負野さんは、香製造販売「負野薫玉堂」(下京区)経営、負野和夫さん(57)の次女。昨年9月に同志社大を卒業し、今春から村田製作所に勤務している。同志社高ではラクロス部で主将を務め、全国大会で優勝し、最優秀選手賞に輝いた。高校生からドイツ語の学習を始め、大学時代には1年間ドイツに留学した。趣味は茶道。

 上京区のホテルで記者会見した負野さんは「小学生のころに葵祭を見て、女人列の美しさに感動した」と振り返った。さらに「令和」で最初の葵祭で斎王代を務めることについて「葵祭は国家の安泰を祈るお祭り。次の時代も平和であることを祈って務めたい。体調管理に気をつけて臨む」とした。

 斎王代は上賀茂、下鴨両神社に仕えた内親王「斎王」にならって1956年に再興された。

 (2019.4.16)

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第63代 斎王代 坂下 志保さん
第63代 斎王代 坂下 志保さん

 京都三大祭りの一つ葵祭(5月15日)のヒロイン第63代斎王代に会社員坂下志保さん(23)=京都市左京区=が選ばれ、葵祭行列保存会(上京区)が13日発表した。

 坂下さんは外資系投資会社社長の坂下隆一さん(62)の長女。2009年には采女(うねめ)として参列している。今春同志社大を卒業し、4月から空調機器メーカー勤務。趣味は京舞、フラワーアレンジメントとしの笛。母で本家八ッ橋西尾(左京区)専務の美保さん(55)も、1988年に斎王代を務めており6組目の親子の斎王代となる。

 上京区のホテルで記者会見した坂下さんは、「母が務めた斎王代をできることになり光栄でうれしい。不安もあるが大きな責任を胸に一生懸命務めたい」と話した。また「着物を着るのが好きなので十二単(ひとえ)も楽しみ。約20キロあり重いと聞くが伝統の重みと思って頑張りたい」と笑顔を見せた。

 斎王代は上賀茂、下鴨両神社に仕えた内親王「斎王」にならって1956年に再興された。(2018.4.13)

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第62代 斎王代 富田 紗代さん
第62代 斎王代 富田 紗代さん

 京都三大祭りの一つ葵祭(5月15日)のヒロイン第62代斎王代に同志社大2年の富田紗代さん(19)=京都市左京区=が決まった。葵祭行列保存会(上京区)が11日、発表した。

 富田さんは不動産賃貸会社「冨士興業」(中京区)専務の富田謙一郎さん(55)と園子さん(51)の三女。タップダンスを得意とするほか、同志社女子中・高ではソフトボール部でピッチャーを務めた。現在は同大政策学部で学ぶ。趣味は映画鑑賞とカメラ撮影。

 上京区のホテルで記者会見した富田さんは「中学、高校が京都御所の近くにあり、葵祭の行列を毎年見ていた。斎王代は京都の女性のあこがれ。感謝の気持ちを忘れずご奉仕したい」と話した。姉2人もともに女人列参列が決まっており「3姉妹で参加できるのは楽しみ」と笑顔を見せた。

 斎王代は上賀茂、下鴨両神社に仕えた内親王「斎王」にならって1956年に再興された。(2017.4.11)

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第61代 斎王代 西村 和香さん
第61代 斎王代 西村 和香さん

 京都三大祭りの一つ、葵祭(5月15日)の第61代斎王代に、京都市山科区の会社員西村和香(わか)さん(26)が選ばれ、葵祭行列保存会(上京区)が12日発表した。母和美さん(53)も1980年に第25代斎王代を務めており、親子2代で都大路を彩るヒロインを担う。親子の斎王代は5組目。

 母の和美さんは3姉妹で、2人の妹も84年(29代)と90年(35代)に斎王代を務めた“斎王代一家”。

 和香さんは、江戸時代前期から続く京漆器の老舗「象彦」社長の父毅(つよし)さん(55)と和美さんの長女。京都ノートルダム女子大卒。現在は同社で広報担当として勤務する。学芸員資格を持ち、趣味は美術館巡り。

 上京区のホテルで記者会見した着物姿の和香さんは、斎王代に選ばれたことについて「ただただ驚きましたが、今は感謝とうれしい気持ちでいっぱい。心と体を整えていきたい。十二単(ひとえ)を着られるのを楽しみにしています」と抱負を話した。母や叔母と同じ大役を務めることには「小さい頃から母の葵祭の写真や新聞記事を見てきた。アドバイスが直接もらえ、助かります」と笑顔を見せた。

 斎王代は、平安時代に下鴨、上賀茂両神社に仕えた内親王「斎王」に倣い、1956(昭和31)年に「斎王代」として再興された。(2016.4.12)

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第60代 斎王代 白井 優佐さん
第60代 斎王代 白井 優佐さん

 京都三大祭りの一つ、葵祭(5月15日)のヒロインとなる第60代斎王代に、京都市左京区出身の会社員白井優佐(ゆうさ)さん(26)が選ばれた。葵祭行列保存会が10日、発表した。

 白井さんは、電子部品製造会社「シライ電子工業」(右京区)の会長白井総(おさむ)さん(56)と由香さん(52)夫妻の長女。ノートルダム女学院高から日本大に進み、人材派遣会社の営業担当を経て航空会社スカイマークに入社。東京都品川区在住で、同社の国内線の客室乗務員として勤務している。趣味はクラリネット演奏。料理は正月のおせちを全て手作りするほどの腕前という。

 上京区のホテルで記者会見した白井さんは、華やかな花柄の着物に身を包み、「心からうれしく、同時に身に余る思いです。(客室乗務員も)斎王代さんも皆さまを笑顔でお迎えするのは変わりないと思うので、いつも通り緊張せず笑顔で務めたい」と話した。

 斎王代は、平安時代に上賀茂、下鴨両神社に仕えた内親王「斎王」に倣って1956年に再興された。(2015.4.11)

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第59代 斎王代 太田 梨紗子さん
第59代 斎王代 太田 梨紗子さん

 京都三大祭りの一つ、葵祭(5月15日)のヒロイン、第59代斎王代に、神戸大2年の太田梨紗子さん(20)=京都市上京区=が選ばれた。葵祭行列保存会が14日、発表した。

 太田さんは、京菓子製造会社「老松」の4代目当主、太田達さん(57)の長女。大学で美術史を学び、演劇研究会に所属している。特技は今様と手芸で、趣味は歴史学と美術鑑賞。兄の侑馬さん(25)は15年前に祇園祭で長刀鉾の稚児を務めた。

 上京区のホテルで記者会見に臨んだ太田さんは、桜柄の着物に身を包み、「欽明天皇の時代からとうとうと受け継がれている神聖な行事、素晴らしいお祭りに参加できることを光栄に思う。たくさんの方々にお教えを願って、立派に務め上げたい」と抱負を述べた。

 斎王代は、平安時代に上賀茂、下鴨両神社に仕えた内親王「斎王」に倣って1956年に再興された。(2014.4.14)

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第58代 斎王代 長瀬 摩衣子さん
第58代 斎王代 長瀬 摩衣子さん

 京都三大祭りの一つ、葵祭(5月15日)のヒロイン、第58代斎王代に、京都市左京区出身の聖心女子大3年、長瀬摩衣子さん(20)=東京都渋谷区=が選ばれた。15日、葵祭行列保存会が発表した。

 摩衣子さんは、プラスチック製造販売「キョーラク」の長瀬孝充社長(56)と伊津美さん(49)夫妻の長女。趣味は料理で、ゴルフとテニス、フルートをたしなむ。摩衣子さんは、祖母弘子さん(82)が見立てた着物で記者会見に臨み、「感謝の気持ちで心を込めて務めさせていただきたい。凛(りん)として、笑顔を心掛けてすてきな斎王代さんになれたら」と抱負を語った。

 発表会場の京都平安ホテル(上京区)の敷地には、昭和10年代まで摩衣子さんの祖父舜造さんの住居があり、日本庭園は当時のままだという。孝充さんは「長女の斎王代がここで発表となり、父が生きていれば一番喜ぶと思います」と話した。

 斎王代は、平安時代に上賀茂、下鴨両神社に使えた内親王「斎王」に代わって葵祭の神事に奉仕する。鎌倉時代前期に廃絶した斎王を、1956(昭和31)年に斎王代として復活させた。(2013.4.16)

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第57代 斎王代 亀井 敦子さん
第57代 斎王代 亀井 敦子さん

 京都三大祭りの一つ、葵祭(5月15日)のヒロイン第57代斎王代に、京都市左京区の会社員、亀井敦子さん(28)が選ばれた。11日、葵祭行列保存会が上京区の京都平安ホテルで発表した。

 創業から約430年の和装小売「ゑり善」(本店・下京区)の社長亀井邦彦さん(59)と暢子さん(53)の長女。京都女子大を卒業後、自動車販売会社に就職し、営業を担当している。

 敦子さんは、成人した際に邦彦さんが仕立てた振り袖を着て記者会見に臨んだ。斎王代に選ばれたことについて「下鴨で育ち、葵祭の平安絵巻のような行列と斎王代にあこがれていました。お話をいただき、身に余る光栄です」と話した。

 葵祭では、京都御所から上賀茂神社までの約8キロを腰輿(およよ)に乗って進む。敦子さんは「厳粛な雰囲気の中にも、にこやかな笑顔ができるように心がけたい」と意気込みを語った。

 斎王代は、平安時代に上賀茂、下鴨両神社に仕えた内親王「斎王」をイメージして1956年に復興した。京都の女性から選ばれる。

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第56代 斎王代 金井 志帆さん
第56代 斎王代 金井 志帆さん

 京都三大祭りの一つ葵祭(5月15日)のヒロイン、第56代斎王代に同志社大4年の金井志帆さん(22)=京都市南区=が決まり、14日発表された。

 金井さんは塗料販売会社社長の金井健さん(56)と第23代の斎王代だった妻秀美さん(52)の長女。

 母娘で斎王代となったのは4組目。伯母の鈴木保代さん(62)も第10代斎王代を務めた。

 上京区のホテルで記者会見した金井さんは東日本大震災が起きた中での開催について「大役を仰せつかったことを真摯(しんし)に受け止め、笑顔を絶やさず頑張りたい」と落ち着いた口調で語った。

 行列は例年通りする。葵祭行列保存会の猪熊兼勝会長は「天候不順を鎮めるために始まった祭りの起源と京都の活性化に寄与した歴史を考え、行うことにした」と説明した。(2011.4.14)

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第55代 斎王代 川崎 麻矢さん
第55代 斎王代 川崎 麻矢さん

 京都三大祭りのトップを飾る葵祭(5月15日)のヒロイン、第55代斎王代に京都府立医科大2年・川崎麻矢(かわさきまや)さん(20)=京都市東山区=が選ばれ、4月12日に上京区の平安会館で発表された。平成生まれが選ばれたのは初めてという。

 麻矢さんは、六波羅蜜寺住職の川崎純性さん(54)と第30代斎王代を務めた朋子さん(46)の長女。府立医大では弓道部に所属している。趣味はピアノやキャンプ。

 この日、麻矢さんはあでやかな桜が描かれた黒の振り袖姿で記者会見し「大役を務めさせていただく不安はありますが、大変光栄に思っています。ボーイスカウトで20~30キロの荷物を持って歩いた経験もあります。十二単(ひとえ)はすごく重いと聞いていますので、体調管理はしっかりしたい」と話した。

 川崎住職は「五穀豊穣(ほうじょう)、そして万民の幸せを願う大変ありがたいお祭りだと思う。娘は体育会系で、体力が十分に備わっている。重責を最後まで果たしてほしい」と述べた。

 葵祭行列保存会によると、母娘が斎王代を務めるのは3例目。叔母の水野慶子さん(34)も第46代斎王代を務めており、母娘と叔母の3人が務めた例は初めてという。同会の猪熊兼勝会長は「葵祭と縁が深い方」と喜んだ。(2010.4.13)

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第54代 斎王代 千 万紀子さん
第54代 斎王代 千 万紀子さん

 京都3大祭りの一つの葵祭(5月15日)のヒロイン、第54代斎王代に立命館大4年・千万紀子(せんまきこ)さん(21)=京都市上京区=が選ばれ、13日に上京区の平安会館で発表された。

 万紀子さんは裏千家の千宗室家元(52)の長女。文学部国際プログラムに在籍し、北欧と日本の福祉・社会制度を比較するなど、身近な問題を国際的な視野で勉強している。水泳部に所属し、毎日2-3時間泳ぐという。

 この日、万紀子さんは扇面が華やかに描かれた振り袖で記者会見し、「子どものころから(斎王代は)物語の主人公のように感じていました。その大役をやらせていただけ、光栄に思います」と話した。

 同席した千宗室家元は「大勢の人から渡されてこられた思いを、娘がしっかりと受け継いで務めさせていただきたい」と述べた。

 今年は810(弘仁元)年に嵯峨天皇の有智子(うちし)内親王が初めて「斎王」となって1200年目の節目に当たり、葵祭行列保存会の猪熊兼勝会長は「伝統ある葵祭にふさわしい、日本の伝統文化を代表する家のお嬢さんが斎王代に決まった」と喜んだ。 (2009.4.13)

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第53代 斎王代 村田 紫帆さん
第53代 斎王代 村田 紫帆さん

 新緑の京に映える葵祭(5月15日)のヒロイン、第53代斎王代に京都市東山区の料亭勤務・村田紫帆(しほ)さん(25)が選ばれ、4月14日に上京区の平安会館で発表された。

 料亭「菊乃井」経営の村田吉弘さん(56)の長女。京都精華大卒業後、ギャラリー勤務を経て2年前から実家で若女将(おかみ)修業を始め、現在は予約を担当する。

 子どものころから絵を描くのが大好きで、大学2年の時に短期留学したタイではエイズ孤児らと絵を通じて交流を深めた。茶道や華道も学んでいる。

 この日、紫帆さんは成人式にあつらえた竹模様の振り袖で記者会見に臨み、「葵祭は夢物語のような遠い世界のことと思っていたので、参加できるのは不思議な感じで胸がいっぱいです」と話した。

 今年は十二単(ひとえ)が新調される。「大変重いそうなので、少しでもトレーニングして体力に留意して務めます」と表情を引き締めた。 (2008.4.14)

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第52代 斎王代 森川 香絵さん
第52代 斎王代 森川 香絵さん

 京都三大祭のトップを飾る葵祭(5月15日)の第52代斎王代に京都市左京区の英語教室講師森川香絵さん(26)が決まり、4月12日、発表された。

 母の薫さん(58)も40年前に第12代斎王代に選ばれており、母娘2代で祭のヒロインを務めることになる。母娘の斎王代の誕生は1989年以来18年ぶり。

 森川さんは眼鏡販売会社社長森川勇さん(59)の長女。京都市生まれで、ノートルダム女学院の小中高校を卒業後、同志社大法学部で憲法などを学んだ。在学中、英国と米国に短期留学。卒業後は関西学院大大学院に進学して英語による教授法を学び、英語教室では先生を目指す人も教えている。茶道や料理も習い、昨年の斎王代・藤田菜奈子さんとも親しい間柄だという。

 森川さんは両親から贈られたお気に入りの華やかな振り袖で会見に臨んだ。母の薫さんが斎王代を務めた時の写真が自宅にあり、小さいころから「母のようになれたら、とあこがれていた」。しかし実際に斎王代になるとは思っていなかったと言い「あらためて本当に大きなお務めだと感じています」と緊張気味に話した。

 同席した薫さんは「母娘で選ばれ幸せです。今回は斎王代の母として、サポート役にまわります」と喜びを語った。最後に香絵さんが「こういう機会をいただいて光栄です」と得意の英語で感謝を表した。 (2007.4.12)

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第51代 斎王代 藤田 菜奈子さん
第51代 斎王代 藤田 菜奈子さん

 京都三大祭りのトップを飾り5月15日に行われる葵祭のヒロイン、第51代斎王代に、京都市東山区の派遣社員藤田菜奈子さん(24)が選ばれ、4月12日に発表された。

 藤田さんは、西国三十三所の15番札所、今熊野観音寺の住職藤田浩哉さん(58)の三女。聖母学院小・中を卒業。高校時代は2年7カ月間、フランス中部の日本人学校で寮生活を送り、甲南大文学部に進んだ。

 フランス語会話が得意で、6歳からたしなむ日本舞踊と、20歳からの茶道のけいこに週1回励む。5年前の葵祭には女嬬(にょじゅ)として参加。一昨年の斎王代の加納麻里さんは中学時代の同級生という。

 藤田さんは、母篤子さん(53)が嫁入り道具に持参したというアオイ柄の振り袖姿で、上京区の平安会館で開かれた記者会見に臨み「不安が大きいが、万全の体調で臨みたい」と抱負を語った。また、報道陣からの求めに応え、「このような伝統的な祭りに参加することを光栄に思います。頑張ります」とフランス語で話した。 (2006.4.12)

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第50代 斎王代 齋藤 彩子さん
第50代 斎王代 齋藤 彩子さん

 京都三大祭のトップを飾る葵祭(5月15日)のヒロイン、斎王代に京都府乙訓郡大山崎町の大学生齋藤彩子さん(21)が選ばれ、11日発表された。

 齋藤さんはゲームソフト開発会社トーセ社長の齋藤茂さん(48)の長女。大山崎町生まれで、ノートルダム学院小中高を卒業し、現在は同志社大商学部4年生。茶道や菓子づくりが趣味で、大学の交響楽団でバイオリン奏者として活躍している。

 第50代の斎王代に決まった齋藤さんは「節目の年に大役に選ばれ、緊張している。あこがれの源氏物語のお姫様のような格好ができるのが楽しみ。優雅な祭りにふさわしいように務めたい」と抱負を語った。昨年の斎王代、加納麻里さんとは茶道教室が一緒といい、「十二単(ひとえ)が重く、時間も長いので体調管理が大切と助言された。犬の散歩で体力をつけます」と笑顔で話した。

 斎王代は平安時代、賀茂祭(葵祭)に奉仕した未婚の内親王「斎王」にちなむ女人列の主役で、1956年の葵祭で創設された。 (2005.4.11)

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第49代 斎王代 加納 麻里さん
第49代 斎王代 加納 麻里さん

 京都三大祭りのトップを飾る葵祭のヒロイン、第49代斎王代に、京都市上京区の加納麻里さん(22)が選ばれ、5日発表された。加納さんは、染織デザイナー寛二さん(51)の長女。京都市生まれで、地元の小学校を卒業後、聖母学院中高、聖母女学院短大へ進んだ、生粋の京女。

 短大で英会話などを学び、卒業後は茶道や料理などの習い事に励んでいる。叔母も25年前に斎王代を務めた。

 加納さんは、父の寛二さんがデザインした松皮文様の白地の振り袖に、西陣織元の祖父幸一さん(80)から贈られた西陣織の帯を締めて、上京区の平安会館で記者会見に臨んだ。加納さんは「あこがれていた祭りなので、夢のようにうれしい。ジムに通って体力をつけ、迷惑をかけないように務めさせていただきたい」と話した。(2004.4.5)

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第48代 斎王代 山田 利奈さん
第48代 斎王代 山田 利奈さん

 京都三大祭りのトップを飾る葵祭(5月15日)のヒロイン、第48代の斎王代が28日、京都市上京区の平安会館で発表された。左京区下鴨の家事手伝い山田利奈(りいな)さん(25)で、6年前に斎王代になった姉に続いて姉妹で選ばれた。

 利奈さんは、繊維製品製造卸売会社社長の幸雄さん(55)の二女で、同志社大文学部を卒業後、昨年9月まで2年間、米国ボストンの大学に留学し、心理学を学んだ。趣味は茶道や華道のほか、小学生のころからスキーを続けている。

 姉の奈々さん(28)は1997(平成9)年に第42代を務めた。姉妹で斎王代に選ばれたのは7組目。利奈さんは「姉の十二単(ひとえ)姿を見て夢のようでした。鴨川沿いをウオーキングして体を鍛え、無事に役目を果たしたいです」と話した。 (2003.3.28)

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第47代 斎王代 倉斗 絢子さん
第47代 斎王代 倉斗 絢子さん

 京都三大祭りのトップを飾る葵祭の第四十七代斎王代に十日、京都市出身で、東京都杉並区久我山三丁目に住む白百合女子大四年倉斗(くらかず)絢子さん(21)が決まった。葵祭行列保存会によると、京都府外在住の斎王代はおそらく初めて、という。

 絢子さんは、京都市北区小山下総町、裏千家茶道の倉斗教授(55)の長女。ノートルダム学院小を卒業後、東京へのあこがれから、中学進学とともに単身で東京へ移り住み、現在は白百合女子大でフランス語とフランス文学を専攻している。フランスに短期留学したほか、週一回は声楽、週二、三回はダンスのけいこに通い、茶道も習っている。

 葵祭は幼いころに見た記憶がある。思いがけずそのヒロインに決まり、図書館やインターネットであらためて葵祭を学んでいる、という。東京の友人たちも「葵祭を見に行く」と喜んでいるといい、「歩いたり、ジムに通い、大役をまっとうできるようがんばりたい」と話している。(2002.4.10)

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第46代 斎王代 加島 慶子さん
第46代 斎王代 加島 慶子さん

 京都三大祭りのトップを飾る葵祭の主役、第四十六代斎王代(さいおうだい)に十一日、京都市山科区の会社員加島慶子さん(25)が選ばれた。姉の朋子さん(37)も一九八五年に斎王代に選ばれており、姉妹で大役を務めることになった。斎王代を姉妹で務めるのは六組目。

 慶子さんは、清水焼団地内にある陶器製造販売会社社長の三女。甲南女子大を卒業後、父親の会社で陶器やガラス器のデザインを手がけ、絵付けの筆をとることもあるという。茶道、華道、洋菓子作りを習うかたわら、車のB級ライセンスを取得し、水泳にも週三回通っている。

 斎王代姿の朋子さんの写真や絵に囲まれて育ち、斎王代はあこがれだった。朋子さんからは「祭りのころは気候もよく、行列の中から見るながめは格別」と祝ってもらうとともに「十二単(ひとえ)は重いので、体力をつけるように」との助言を受けたという。慶子さんは「新世紀の幕開けに大役を務めることになり光栄」と喜び、「体力をつけ、迷惑をかけないように臨みたい」と笑顔で話していた。(2001.4.12)

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第45代 斎王代 佐竹 亜紀さん
第45代 斎王代 佐竹 亜紀さん

 京都三大祭りのトップを飾る葵祭のヒロイン、第四十五代斎王代(さいおうだい)に十一日、京都市左京区の会社員、佐竹亜紀さん(23)が選ばれた。五月十五日の葵祭の行列では、十二単(じゆうにひとえ)を着て腰輿(およよ)に乗り、みやびやかな姿を披露する。

 亜紀さんは、老舗(しにせ)京料理店を経営する佐竹力総さん(53)の長女。甲南女子大を卒業後、左京区内のホテルに勤め、結婚披露宴を演出する仕事をしている。休日には、テニスや美術館めぐりを楽しんでいる。大学時代にはスイスやイギリスに留学。現在は茶道を習い、日本文化に興味がある、という。

 母の由紀子さん(55)から贈られた振り袖姿で会見した亜紀さんは「二〇〇〇年の斎王代になれて、幸せです。大学では万葉集を専攻し、当時の髪飾りを勉強したので、斎王代がつける葵についても調べてみたい。十二単は重いと聞いたので、スポーツジムで体力をつけて、精一杯つとめたい」と笑顔で話していた。 (2000.4.12)

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第44代 斎王代 吉田 加緒理さん
第44代 斎王代 吉田 加緒理さん

 京都三大祭りのトップを飾る葵祭のヒロイン、第四十四代斎王代(さいおうだい)に十六日、京都市東山区在住の吉田加緒理さん(27)が選ばれた。

 五月十五日の行列では、十二単(ひとえ)を着て腰輿(およよ)に乗り、みやびな姿を披露する。

 加緒理さんは老舗(しにせ)懐石料理屋を経営する吉田幸次郎さん(54)の二女。同志社大学文学部で哲学を学び、卒業して建設会社に勤務した後、昨年退社。

体力勝負とか。 体を鍛え務めたい

 現在は家事手伝いをしながら、茶道を習ったり、ラッピングコーディネーターの資格を取得するなど多彩に活動している。ダイビングのライセンスや剣道初段の腕前を持つスポーツウーマンでもある。

 自宅で会見した加緒理さんは「身に余る光栄です。昨年斎王代を務めた土井優子さんとは茶道の同門で、体力が必要と助言を受けています。歩いたり水泳をしたりと体を鍛え、精いっぱい務めたい。人生の宝物の経験にします」と笑顔で決意を語っていた。 (1999.4.17)

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第43代 斎王代 土井 優子さん
第43代 斎王代 土井 優子さん

 京都三大祭りのトップを飾る葵祭のヒロイン、第四十三代斎王代(さいおうだい)に十七日、初めて京都大卒業生の土井優子さん(22)=京都市左京区=が選ばれた。

 五月十五日の行列では、華麗な十二単(ひとえ)を着て腰輿(およよ)に乗り、王朝時代の雅びな姿を披露する。

 優子さんは、公認会計士土井赳さん(54)の長女。今春、京都大農学部農芸化学科を卒業、洋酒メーカーの研究所に就職した。

初の京大卒「体力つけ頑張る」

 葵祭行列協賛会の話では、京大卒の斎王代は一九五六年に斎王代列ができて以来初めてという。優子さんは、酵素の研究だけでなく、日本の伝統的な工芸品や歌舞伎にも関心があり、趣味は茶道、花道、ピアノ、テニスと多彩。

 和服姿で記者会見した優子さんは「伝統と格式のある祭りの大役に選ばれ、身にあまる光栄です。十二単の重みに負けないよう、体力をつけて頑張りたい」と抱負を語った。また、社会人一年生としても「入社したばかりなので、祭りの日以外は(職場に)迷惑をかけないようにしたい。いろいろのことに興味をもって挑戦していきたい」と目を輝かせている。(1998.4.18)

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第42代 斎王代 山田 奈々さん
第42代 斎王代 山田 奈々さん

 第42代斎王代は、京都市西京区上桂東ノ口町の同志社大四年、山田奈々さん(22)が選ばれた。

 奈々さんは、繊維製品製造卸会社社長の幸雄さん(49)の長女で、英語が得意。高校時代には1年間スイスの国際学校に留学していた。

英語が得意なスポーツウーマン

 趣味は洋菓子づくりや茶華道、旅行、スキー、テニス。幼いころから父親に連れられて海中散歩を楽しみ、ダイビングのライセンスも持っている。

 自宅で会見した奈々さんは、葵祭について「中学から御所の近くの学校に通っていたので身近に感じています」と話し「斎王代はお衣装が大変重いとうかがっていますので、健康に留意して当日に臨ませていただきたい」と、晴れやかな表情で抱負を語った。(1997.4.16)

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第41代 斎王代 大島 朱美子さん
第41代 斎王代 大島 朱美子さん

 第41代のヒロイン「斎王代」は、京都市上京区の大島朱美子さん(26)が昨年に続いて選ばれた。

 大島さんは勤務医、大島正義さん(52)の二女。

初めての再選 昨年は雨、行列なくて

 昨年の祭り行列が雨で中止になったためで、斎王代の再選は初めて。昨年の祭り行列が雨で戦後初めて中止となり、斎王代の務めが十分でなかったことなどから、あらためて大島さんを選んだ。(1996.4.20)

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第40代 斎王代 大島 朱美子さん
第40代 斎王代 大島 朱美子さん

 第40代の斎王代は、京都市上京区河原町通今出川下ル東入ル、大島朱美子(すみこ)さん(25)。

 姉の有美子さん(26)も4年前に同じ大役を務めており、昭和31年の女人列復活後、6組目の姉妹斎王代になる。

姉に続き大役

 朱美子さんは勤務医・大島正義さん(51)の二女。5歳の時から日本舞踊やお茶に親しみ、しとやかさを感じさせるが、実は「好奇心おう盛で行動的。負けず嫌いな面もあります」と分析。

 身長153センチ、40キロと小柄な体で、高校時代はスキー部のキャプテンを務め、滑降や回転競技で0.1秒差の速さを競った。

 叔母河内博子さん(36)も51年に斎王代を務めた。(1995.4.14)

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第39代 斎王代 池坊 美佳さん
第39代 斎王代 池坊 美佳さん

 第39代・斎王代は、華道家元池坊の池坊専永家元(60)の二女美佳さん(24)=京都市北区小山東花池町=に決まった。

 美佳さんは家元後継者の由紀さん(28)と二人姉妹。身長158センチ。テニスやスキー、ゴルフを楽しみ、ミュージカルなどの観劇が趣味という。

「お花いけるつもりで」

 愛車は赤のアウディ。好きな男性のタイプは「テニスの松岡修造さんのようなさわやかな人」と現代女性らしい活発さを感じさせる。同時に、自分で希望して9歳から華道を習い、大学では「陰から選手を支えるのも勉強」とサッカー部のマネジャーを務めた。

 美佳さんは「私には別世界のことと思っていました。平安建都1200年の記念すべき年に、伝統ある祭りのお手伝いをできるのは大変うれしい。当日は、私にしかできないお花を生けるつもりで頑張ります」と笑顔で語った。(1994.4.14)

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第38代 斎王代 山本 和嘉子さん
第38代 斎王代 山本 和嘉子さん

 1993年の斎王代は、京都市左京区下鴨北園町、山本和嘉子さん(24)が選ばれた。

 和嘉子さんは会社役員佑二さん(53)と勝子さん(51)の長女で、会社員の兄と大学生の弟がいる。

「いつか私も」の夢実現

 自宅の近くを葵祭の行列が通り、幼い時から「いつか私も、美しい着物をきてみたい」とあこがれていた夢が実現した。

 身長159センチ。好きなテニスは仕事が忙しくてできないが、週1回の和服での茶道は欠かさず、最近は自分で着付けまでできるようになったという。

 理想の男性は「片岡孝夫さんのような包容力のある人」といい、「皇太子さまがご結婚される年に選んでいただき、感謝しています。体に気をつけて、長く語り継がれるような斎王代になれればうれしい」と話している。(1993.4.17)

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第37代 斎王代 井沢 満美さん
第37代 斎王代 井沢 満美さん

 第37代斎王代は、京都市東山区四条通大和大路西入ル、 井沢満美(まみ)さん(25)。姉の美紀子さん(28)も6年前に大役を務めており、5組目の姉妹斎王代となる。

 満美さんは、和装小物販売のしにせ「井澤屋」社長井沢英夫さん(59)の二女。「姉の十二単(ひとえ)姿を見て私もできれば、と夢見ていましたので、大役に選ばれ、とても光栄に思います」と緊張の中にも喜びを語った。 

スポーツウーマン  6年前の姉に続いて

 身長156センチ、体重43キロ。高校時代はバレーボール、大学ではテニス、趣味はスキーというスポーツウーマン。

 「細かいことにこだわる」と自分の性格を分析、習い始めて8年目の茶道は「自分を見つめ直せるので好き」という。(1992.4.16)

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第36代 斎王代 大島 有美子さん
第36代 斎王代 大島 有美子さん

 第36代の斎王代は、京都市上京区河原町今出川下ル東入ル、大島有美子さん(22)。

 有美子さんは勤務医・大島正義(47)の3人姉妹の長女。

行動派のマルチギャル

 身長153センチ、体重40キロと小柄ながら、趣味は祖母篤子さん(75)が創始した日舞花柳流「花柳可寿雅(かすが)舞」名取、茶道(裏千家)をはじめ、エレクトーン、アマチュア無線、水泳、テニスまでこなす行動派のマルチギャルだ。

 昨年の斎王代、西村和納さんとはノートルダム小の同級生。母方の叔母河内博子さん(32)=京都市山科区=も斎王代を務め、叔母、めいそろっての大役。(1991.4.17)

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第35代 斎王代 西村 和納さん
第35代 斎王代 西村 和納さん

斎王代3姉妹 史上初

 第35代斎王代は京都市山科区安朱屋敷町、西村和納(かずな)さん(21)に決まった。

 和納さんは、漆器製造販売の老舗(しにせ)「象彦」(本店=左京区)の西村彦兵衛社長(58)の三人姉妹の末っ子だが、上の姉2人も斎王代を務めており、伝統と格式を誇る祭りの主役に3姉妹がそろって選ばれたのは史上初めて。

 和納さんは、身長156センチ、体重40キロのほっそりした体格。寛文元年(1661)創業という京漆器の老舗の三女。裏千家の茶道のほか、井上流京舞、書道を習い、趣味は読書という娘さんだ。

「夢かない光栄」姉らはやアドバイス

 西村さんの家では、3姉妹のうち長女の和美さん(27)が昭和55(1980)年に17歳で、二女の和紗さん(26)も59(1984)年に20歳で、それぞれ斎王代を務めており、和納さんで3姉妹そろっての大役となる。

 これまで姉妹2人が斎王代となったことは、西村さんの上2人を含め3回あるが、3姉妹斎王代というのは今回が初めて。(1990.4.20)

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第34代 斎王代 山田 陽子さん
第34代 斎王代 山田 陽子さん

 初夏の京を彩る葵祭のヒロイン、斎王代(さいおうだい)に京都市中京区西ノ京車坂町一三、会社員山田陽子さん(22)が決まった。女人列復活後の第34代で、母親の博子さん(47)もかつて第7代(1962年)を務めており、初の親子二代の斎王代の誕生となった。

 陽子さんは、300年続く林業のしにせ「山田林業」社長、栄一さん(54)の長女。

母娘二代のヒロイン スポーツ、京舞の行動派

 自宅で記者会見した陽子さんは菊の総しぼり振りそで姿。「母が斎王代だったことを知っていたので、あこがれていましたが、まさか私が選ばれるとは。とても感激しています。平成元年度で初めての斎王代役で、その責任に身の引き締まる思いです」と緊張した面持ちで話していた。

 趣味は茶道、京舞篠塚流の名取で名は篠塚梅峯(ばいほう)のほか、テニスで中学時代に全国大会の団体でベスト8、フェンシングでインタハイ京都代表歴を持ち、スキー、水泳に、自分の服を仕立てるマルチ的、行動派お嬢さん。身長158センチ、体重45キロ。(1989.4.18)

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歴代の斎王代たち
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